あなたの必要貯蓄率は?人生の中での「お金」の考え方

必要貯蓄率の計算-1

 

 

手順を説明しましょう。最初に分数の分子の方から計算します。「手取りの年収(Y)」を入れてください。ただし、現在の手取り額ではありません。生涯トータルの手取り年収を想定してその平均値を入れます。各業種によって違ってくると思いますが、45歳時点の年収がおおよそ平均になるようです。夫婦共働きの場合は、それぞれの手取り年収を合計してください。例では500万円にしています。分母の方の手取り年収も同じ金額を入れます。

 

 

次は分子の「現在資産額(A)」を入れます。これは預貯金、株や投資信託の時価、貯蓄性の保険、個人向け国債などです。これを合計して入れます。例では660万円にしました。

 

 

次に「老後年数(b)」を入れます。退職後の何年間かということですが、65歳で退職して95歳まで生きると想定してするなら30年です。そんなに長生きはしないだろうと思っていても、一応95歳まで生きるものと想定してみてください。

 

 

分母の(b)にも同じ数を入れます。「現在資産額(A)」÷「老後年数(b)」を計算して出した数をメモしておいてください。この例では22になります。これは現在の資産を老後に取り崩せる1年ごとの金額ということです。

 

 

この例では、1年間に22万円取り崩すことができるということです。

 

 

次に「老後生活比率(x)」を入れます。つまり、現在の生活費の何割で老後の生活をするのかです。7割程度だと思うなら「0.7」、住宅ローンも終了して子どもの教育費もいらなくなくなるので「0.5」とするのでもかまいません。かなり圧縮できる人もいると思いますが、ここは「0.7」にします。分母の(x)にも同じ数を入れます。そして、分子の「老後生活比率×手取年収」を計算してメモしてください。例では、500万円×0.7=350万円です。